2009/03/11

イタリア人の仕事ぶり

この1年間はイタリア人と一緒に仕事することが多かったので、その感想を書いてみる。

一口に「イタリア人」と言っても当然いろんな人がいるわけで、また私が仕事した相手は全員英語が話せて国際経験も豊富なので生粋のイタリア人ではないのだが、面白い経験は多かった。まあ、ステレオタイプに基づく偏見と言われればそれまでなのですが。

特徴を挙げると、、


1.よく休む
イタリア人は本当に2ヶ月間の夏休みを取り、その間プロジェクトの進行はほぼ完全にストップする。夜も6時以降はほぼつかまらない。イタリアのあるシンクタンクと大きな会議を共催した際は、当日が近づくにつれて彼らも「忙しい、忙しい」と言っていたが、3日前の夜7時頃に書類を届けに行ったら、オフィスは真っ暗で警備員みたいな人しかいなかった。
これだけ休んでいるのに、同じくらい稼げるのはどういうわけなんだろうか(日本人は仕事の能率が悪いんじゃなかろうか)、と悩んでしまう。


2.直前まで動かない
会議の段取りや人選は1ヶ月くらい前にはかなり詳細に決まっている、というのが我々の感覚なのだが、1-2ヶ月前から何回リマインドしても暖簾に腕押し(たまに梨のつぶて)。「大丈夫だから信頼して任せておけ」とのらりくらりとかわされ、結局2週間前からバタバタと決まった。


3.計画通りに進まない
ワシントンのイタリア大使館で催された別の会議に出席したときのこと。スピーカーが延々話し続けて、予定時間を大幅に超過しているのに、誰も急かさないし文句も出ない。私は時々会議場を抜けてPCで作業したりしていたが、目当てのスピーカーの時間になって部屋に戻ると、まだ3人前のスピーカーが話していたりする。
1時間以上オーバーして、いったいどうするんだろうかと思って見ていたら、なんと「時間が足りなくなったので、XX氏とYY氏と...(合計5人くらい)のプレゼンテーションは割愛します」との発表がなされた。割愛された人の所属を見たら、イタリア政府の研究機関の名が書いてある。この会議のためにわざわざイタリアから飛んで来たわけではないだろうが。。このときは別に主催者ではなかったので関係無いのだが、割愛された本人はそれでOKなんだろうかと心配になる。ともあれ会議は、つつがなく定刻に終了した。


ほかの日本人やカナダ人、アメリカ人等と話して、「イタリア人は前もって計画しないし直前まで動かないが、最後はきっちりしごとをまとめる」という結論に落ち着いた。


よく言われるがミラノとローマでもやっぱり気質の違いを感じる。イタリア人のステレオタイプを最も体現するという南部やシチリアの人とは仕事できなかったのが残念。


DSCF1108 - コピー

写真:とあるミーティングの風景
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2009/03/08

雑感:官房副長官の発言

小沢一郎氏の秘書が逮捕され、日本の政局は一層混沌としてきた。

そんな中、官房副長官が、「(西松建設事件は)自民党の方にまで波及する可能性はないと思う」などと発言したことが問題となっている。渦中の漆間氏は警察のトップである警察庁長官から、全官僚のトップである官房副長官となった人物で、当然警察内部に強力な人脈を持っている。その人脈を活かして捜査状況を聞き出しているのではないか、あるいはそもそも小沢氏の捜査自体が政府の意向を受けたものではないか、と疑われている。


権力者による類似の発言は、当時ほとんど問題にならなかったが、2年前にもあった。松岡利勝農水大臣が自殺した際、当時の報道によれば、安倍晋三首相は記者団に対し、「本人の名誉のために言うが、緑資源機構に関しては、捜査当局から『松岡農相の取り調べを行っていた事実はないし、これから行う予定もない』という発言があったと聞いている」と語ったのである。

具体的な捜査状況や今後の予定を、疑惑が追及されれば多大な不利益を被る張本人である、時の最高権力者たる首相がなぜ知っているのか。この発言がほとんど話題にもならずに流されているのをみながら、暗澹たる気持ちになった。


日本の警察・検察と権力との癒着は、以前からささやかれてきた。
検察等の関係者はもちろん否定するが、これまで捜査・逮捕された政治家の顔ぶれとタイミング(今回の小沢一郎をはじめ、鈴木宗男、辻本清美、田中真紀子、加藤紘一等々)を見ると、政局と無関係とは到底思えない。


余談だが、今回の発言は記者懇談会でのオフレコ発言を名前を伏せてメディアが暴露したもので、これ自体も政権が末期症状であることを象徴しているように思える。相手が重要な情報源であれば、リークなどしない。次から特ダネにありつけなくなるからだ。リークは、漆間長官、ひいては麻生政権は長続きしないという打算に裏打ちされているはずだ。
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