2014/06/02

ケニア旅行①:治安と情勢

ナイロビは以前から強盗などの凶悪犯罪が多く、旅行者の間でも「世界で二番目に治安が悪い街」として悪名高かったが、近年はナイロビ市内や国境付近でのテロが頻発するようになった。特に2013年に起きたウェストゲートショッピングモール襲撃事件は67人が死亡、175人が負傷するという衝撃的なものだったが、今年5月に入ってからも、3日にモンバサ、4日と16日にナイロビで、爆弾テロ事件が相次ぎ、イギリス系の旅行会社がモンバサ方面に居た400人もの旅行者を退避させる事態となっていた。ナイロビ市内は危険がいっぱいなので、ほとんど出歩くつもりはなかったのだが、ムンバイのテロ事件のようにホテルが襲われた例もあるし、空港が標的にならないとも限らない。テロの影響で観光収入が激減するとの報道もあり、ケニア経済に効果的に打撃を与える目的で外国人をテロの標的にするかもしれない。無事に帰って来られてよかったが、本当に行くべきかは直前まで結構迷った。

ケニアで実行されるテロのほとんどを首謀しているのはソマリアのイスラム系武装勢力、アルシャバーブとされる。ソマリアは過去20年以上内戦が続き、政府がまともに機能していない。2007年頃に一旦、暫定政府がイスラム過激派を押さえ込んで治安を回復しかけたが、過激派の残党(主に若者)を中心に組織されたアルシャバーブが2008年頃から勢力を拡大し、主要都市を武力で制圧していった。
ケニアやエチオピアはキリスト教徒が多く、隣国でイスラム過激派の武装勢力が伸長することは看過できない。両国は、アルシャバーブ相手に苦戦を強いられているソマリアの暫定政府と連携し、アルシャバーブがケニア国内で活動する「国境無き医師団」のスペイン人スタッフを誘拐したことを契機に、2011年10月、ケニア軍がソマリア領内に侵攻して首都モガディシュ周辺などからアルシャバーブの勢力を撃退した。その報復として、アルシャバーブはケニア国内でのテロを繰り返すようになったのである。

当たり前だけど、来てみると現地の人は普通に生活を営んでいるし旅行者もたくさんいるのを見て、少し安心する。ホテルにはちゃんとゲートがあり、目つきの鋭いガードマンが車の裏もミラーで調べている。マサイマラは旅行者とマサイ族しかいないので、安全そのものだった。イギリス人にほとんど会わなかったのは、ニュースの通りテロを恐れて予定を変えた人が多かったのかもしれない。
ちなみにマサイマラにはアメリカ人観光客が本当に多かった。これまでアジアやヨーロッパを旅行していてもアメリカ人はそれほど見かけなかったが、アフリカに来てたのか。

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朝焼けに染まるナイロビ市内
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