2017/10/13

【読書】誰が日本の労働力を支えるのか 野村総研



少子高齢化で働き手が足りなくなるという懸念と、機械に仕事を奪われて失業者が溢れるというホラーストーリー。この一見矛盾する未来像をどう理解すればよいのか、という問に取り組んだのかと思ったのだが、結論を提示することなく終わってしまった。

せっかく、膨大な職種の機械代替確率を出したのだから、これらの職業に従事する人が将来どのくらい必要で、そのうち何割は機械が代替するから、労働力は足りるとか足りないとか、粗くてもよいから結論を提示してくれれば、provocativeになったと思うのだが(まあ、すごく大変だとは思うけど)。

物流やヘルスケアのシナリオ分けも、やや納得感にかける。

幹線道路は自動運転になると言っておきながら、なぜ配送ドライバーの不足は解消されないのか。人間の移動に合わせて自宅以外にも荷物をきめ細かく配送し直していたらそっちの方が手間がかかるだろう?(ただ、中国などで一般化している、私用の配達を会社で受け取る習慣は合理的だと思う)

医療については、手術ロボットはもう一般化しつつあるし、画像診断などにAIが活用されるようになるのは、必然であり、選択の問題ではない。(AIの診断が人間の医師の理解を完全に超えたブラックボックス化した場合、機械に運命を委ねるか、という問題は出てくるが。今でもある治療法が効くかどうかは賭けみたいなところがあるので、患者が選ぶしかないとは思うが)
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