2017/10/20

政局雑感

希望の党は、サンドバッグ状態になってしまった。日本人(あるいは日本のマスメディア)は、かつて不遜に振舞っていた人が叩かれて弱っていくのを見るのが大好きだ。ここ一週間ほどの小池叩きは、猪瀬氏や舛添氏へのバッシングショーによく似ている。

「排除」発言が転換点となったことは間違いないだろうが、うっかり口を滑らせたというよりは、根本的な戦略において小池氏や細野氏が欲張りすぎたのだと思う。彼女たちは、希望の党がそこそこ勝つことを前提に、選挙後の党内主導権を集中することを目指して、あまりにも多くの実力者を排除しようとした。それを露骨に示した細野氏の「三権の長経験者はご遠慮いただく」発言は、「排除」と同等以上に大きな失敗だったように思う。(2011年、史上最年少の首相になれたのに見送った細野氏には、チャンスは一度きり、という思いが強いのかもしれないが、自民党では、安倍首相は二回総理をやっているし、首相経験者である麻生氏や宮澤氏が閣僚として内閣を支えた例もある。首相経験者だからいけない、という基準の意味は、結局よく分からない。)

都知事を投げ出すことへの批判、後任知事が敵対勢力から出るリスクも避け、終盤では自民党傍流との連携も匂わせるなど、首班指名で迷走したことも、全てを取ろうとして自滅した結果だろう。対する立民党の分かりやすさを際立たせてしまっている。

(追記)

結局、立憲民主党と希望の党は明暗を分けた。希望の党が自滅した結果でもあるが、今の日本では、左派的「リベラル」の支持層は結構根強いのだろう。非現実的な安保政策を取らないと自民党との違いを打ち出せないのだとすると、日本には二大政党制は当分訪れないのだろう。

結局、希望の党には「自民党に代わる対抗軸」という以外に軸が無かった。対抗し得るだけの力を持てば、期待が期待を生むという正のスパイラルがあり得たが、その期待が萎むと存在価値を訴求できなくなり、失望が失望を呼ぶ負のスパイラルに陥ってしまった。

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